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pattern planning
野荘 刂
<野荘 刂 – ブランディング>
奥定山渓に静かに佇む
紡がれた歴史の解。
奥定山渓の森の奥に、ひっそりと佇む一棟の宿「野荘 刂」。
その静けさにふさわしい言葉を探す時間は、
まるで霧の中を歩くような、ゆるやかで慎ましい旅のような感覚でした。
「野荘」という言葉には、人の手を離れた自然の広がり〈野〉と、
静かに時を宿す邸宅〈荘〉の響きを重ねました。
それは、自然と建築が等しく呼吸するこの場所の姿そのもの。
そして、最後に添えた「刂(りっとう)」という一文字。
漢字の部首で「刀」をあらわすこの記号には、
余計なものを削ぎ落とし、本質だけを際立たせるという思想を込めました。
削ぐことの美しさ、無垢であることの贅沢を、ふたたび。
この宿の哲学を最も端的に言い表す記号として選んだのが、「刂」です。
「野荘 刂(やそう りっとう)」という名は、
自然、建築、そして人のあいだにある調和をひとつの言葉に結晶させたもの。
この場所で過ごす時間そのものが、“名”の意味を体感として伝えてくれるはずです。
- WHAT WE DO
ネーミング / ブランドストーリー開発
- CLIENT
- CREDIT
Criative Direction:NEW inc.
Art Direction:NEW inc.
Design:NEW inc.
Copy writing:赤坂若菜・荒巻美千子(PATTERN PLANNING)
Project management:赤坂若菜(PATTERN PLANNING)
無垢という、贅沢。
森の奥、川のせせらぎと共にあらわれる
建築家田上義也設計の一軒家「大場邸」。
草木の香りとあたたかな土を感じて歩く。
降る雪が溶けたような湯煙を見つめ、茶をすする。
毛繕いする鳥を、縁側でキャンバスに描く。
かつての時代に船上で
恍惚と眺めた景色に包まれ、
眠る感覚をひらき、感性を響かせる。
風の記憶のさきにある安息の邸宅で
心のまにまに、たゆたう日。
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