瞬間的な幸せの演出ではなく、人生の幸せを開花させる結婚式づくりを行う「COCOSTYLE株式会社 」代表の荒井さやかさん。赤坂(PATTERN PLANNING代表)とは10年来の仲になる。ふたりの出会いから、これまで行ってきたプロジェクトを一緒に振り返ります。
オンリーワンでありナンバーワンの
ウエディングプロデュースカンパニーへ
———お二人の出会いはいつですか?
荒井さん:たしか10年くらい前。「めっちゃさやか(荒井さん)に似てる女の子いるよ」と共通の知人が紹介してくれました。最初出会ったとき、若菜さんはporocoに在籍していて、本業も副業もいつ寝てるんだろうってくらい忙しそうで。その時は正直、若菜さんのこと何屋さんかよくわかんなかったんです。
赤坂:その後、最初は私がお仕事をお願いしていました。十勝でガーデンウエディングをやりたいというクライアントさんがいたんですが、その施設では専門知識のあるウエディングプランナーがいないからできないという悩みを抱えていらっしゃって、さやかさんを紹介しました。あとは、私がイベントやる時にも会場演出など助けてもらっていました。
———「何屋さんかわからない」というはじまりからPATTERN PLANNINGに仕事を依頼しようと思ったきっかけは?
荒井さん:WEBのリニューアルを進めていたんですが、お願いしようと思っていたWEB会社はなんか違うなと思って進まなくて。でも急いでいたんです。その時、若菜さんがSNSにWEBを作ったと書いていたのを思い出して「WEBを作る相談って乗ってもらえますか?」って聞いたら「もちろんできますよ!」と即答してくれたんですよね。
赤坂:WEBを作るというご依頼でしたが、さやかさんが困っていることは「ココスタイルウエディング」とは何かという言葉の整理なのかなと。WEBを作るブランド整理のところから一緒に整理していけたら嬉しいなと思った記憶があります。
———どのようにリニューアルを進めたんですか?
荒井さん:そもそもトップページの役割とかもよく分かってなかった。「まずやっていることと書きたいことをまとめてください」と、どこのWEB会社にも言われたけどそれが難しくて。
赤坂:自分の会社のことをまとめたり、言葉で表現するのってとても難しいですよね。私は、まずさやかさんがやりたいことや考えていることをとことんヒアリングし、そこからブランドコンセプトやミッション、ビジョン、バリュー、プラン内容などに細かく分けていきました。1番言いたいことは色々あるんだけど、要はこれですよね、その次はこれですよね、みたいな感じで。重要度の階層みたいなものを作って、それを確認するような作業です。でもさやかさんにまとめたものを提案し、ちょっと表現が足りないと感じられたときには「こういうこと言いたいんだけどそれだとまたゴチャゴチャしてきちゃうかな」と相談もしてくれて。壁打ちしながらブランド整理をしていけて、とても楽しかった記憶があります。
荒井さん:なんかね、この頃から若菜さんへのお願いの仕方が分かってきたの。私は要点だけを伝えて、表現はお任せしたほうがいいって。
赤坂:そんな風に信用してくれるのがありがたいです。さやかさんは日々お忙しいので、できるだけ打ち合わせの回数も最小限にできるようには心がけていました。さやかさんが考える時間をとらなくても、私の方でたたき台を作って、確認しながら考えていくような段取りの方が効率がいいはずですよね。
さやかさん:若菜さんの口癖は「巻き取ります」ですね!
若菜さん:「はい!ここから巻き取りま〜す」って(笑)
———WEBをリニューアルしてから変化はありましたか?
荒井さん:なんといっても契約までのスピードが上がりました。問い合わせいただいた時点でラブレターみたいなメールをいただくことは増えたんです。「絶対にお願いしたいんですけど」みたいな。競合が少ないっていうのもあるとは思うんですけど、まず他社と比較されなくなりました。
赤坂:いつ見てもちゃんと頻繁に更新されているし、記事の内容も素敵です。ココスタイルウエディングさんのように使っていただけるのは、作った私たちもとてもうれしい気持ちになります。
荒井さん:このWEBは、月日が経過しても使いやすいんです。普通、2年くらい経つとあれこれ直したいところが出てくると思うんですが、このWEBはほとんどないんです。直したいところが出たときには、少しだけ増築工事をするような感じで使えています。
赤坂:たしかに、使い続けていきやすいようにとか、拡張しやすいように作ろうという考えがあったので嬉しい!
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「WEBリニューアル」からはじまったリブランディング。
最終的にはブランドの顔となるロゴも作ることに。
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———WEBリニューアル後、ロゴを作った時のことを教えてください
荒井さん:最初たくさん出してくれたんだけど、私がいいって思った案と、若菜さんの推し案が全然違ったんですよね。180度違った!!正直、最初は全然いいと思えなかった(笑)
赤坂:そうでしたね!でも、ココスタイルウエディングの世界観を表現するなら、唯一無二の個性を出したいなと思ったんです。既視感がなく、さやかさんの勢いや先進性をロゴにも込めたいなと。
荒井さん:そこまで言うなら…と推し案にしてみたら、時間が経つほど自分でもしっくりきて。ジワジワ好きになっていきました。でもこれにして本当によかった!
赤坂:やっぱり「似合うか」ってすごく大事だと思うんですよね。使い続けていくにあたって、トレンドは変わるけどずっとその人に似合うかみたいな。
荒井さん:良い言葉ですねー!
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2020年。突如として現れたコロナウイルス。
全国の花嫁やその家族は「結婚式」という人生に一度の大切な日を
諦めなくてはならないかもしれないと不安に駆られていた。
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———業界でも話題になったというコロナ禍での発信についても教えてください
荒井さん:多分、そのお願いの仕方もかなりラフで「コロナ禍の今なんか企業としてWEBで発信していきたいんだけど、アイディアありますか」って。他の企業でもあったコロナウイルスの対策を書いていくイメージかなと思ったら
「結婚式は焦らなくて良い」っていうキャッチコピーが出てきた。
赤坂:このコロナ禍不安でどうしようって思ってる新郎新婦になんて声をかけるのか「Coco styleの企業の姿勢」として出したいなって。業界で一番くらいに出したいって言ってたし私もその方が良いって思ったから、最速で作りましたね。
荒井さん:結果としてコロナ禍にも関わらず、問い合わせがすごかったです。どこも業績が下がって大変だって言ってるのに、私たちは全然そんなことなくて。2020年もココスタイルウエディングは、めっちゃ結婚式やってましたからね。
———「何屋さんかわからない」というところから、今の印象はどうなりましたか?
荒井さん:伝わるかわからないんですが「ネジ埋め屋さん」です(笑)若菜さんってきっと、担当部署がわからないようなところにスライムみたいに入ってきてくれる。若菜さんがそこを埋めてくれるから、一見何事も起きていないみたいにスムーズに進んでいくような感覚があります。
赤坂:ちょっとしたことでもブランドを作っていく上でとても重要だと思うんです。そういうところもひっくるめて依頼してくれてると思ってるから。コミュニケーションとか気遣いも、大事にしたいと思いますよね。
荒井さん:若菜さんって、社外の人じゃなくて割と「社内の人」って感じですよね。社内の広報部のメンバーが増えたような感じがして心強いです。
———あとがき
WEBのリニューアルをきっかけにはじまったリブランディング。それまでは直球的なプロモーションが多かったそうですが、これをきっかけに「直球では伝えず、どういう風に感じてもらうか」を意識するようになったとのこと。新郎新婦の想いを形にしながら、「その輪に入りたい」と思ってもらえるような結婚式づくりを続けていくCOCOSTYLE株式会社。これから先の挑戦も支え続けていけたらなと思っています。
COCOSTYLE株式会社 代表 荒井さやかさん
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