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    学生レポーターと駆け抜けた
    8ヶ月を振り返って

    PATTERN PLANNING株式会社

    勝野美玖

    コープサイクル

    学生レポーター

  • 立ち上げからお手伝いをさせていただいている、コープさっぽろの社会貢献事業サイト「コープサイクル」。運営メンバーで日々サイトをより良くする方法を模索するなか、若い世代に見てほしいメディアだからこそ「ターゲットとなる世代の声や考えを吸収していこう!」という話に。 そこで、募集をしたのが「学生レポーター」でした。コープサイクルで記事を書くというミッションに約8ヶ月向き合い続けてくれた、4名の学生と担当の勝野(筆者)が8ヶ月の活動を振り返ります。

    話を聞いた学生レポーター 4名

     

    (左から、野家菜々子さん・川井彩奈さん・山本理恵さん・谷郁果さん)

    インターン活動を通して知る自分の価値観

    ーーーーーインターンお疲れさまでした!今回はコープさっぽろさんの社会貢献紹介サイト「コープサイクル」の記事を3つ書くというのが大きな目標だったけど、実際にインターンを経験してみてどうでしたか?

     

    野家さん)私は2月末に応募しようかどうしようかと悩んでいた自分に「あれこれ考えてウジウジしていたけれど、申し込むっていう決断をしてくれて助かったよ、最高だよ」と言いたいです。

     

     

    ーーーーーそれは良かったです…!(笑)記事を書くのは初めてだったと思うのだけど、大変だったかな?

     

    野家さん)また、取材を通じて表面上だけではわからない、いろんな方の「想い」をたくさん知ることができたのが、なによりも楽しかったです。今回のインターンシップに参加した理由のひとつが「いろんな人の想いに触れたい」だったので、とてもいい経験をさせていただきました。

    いつも現場を楽しみながら笑顔で潜入取材をしてくれていた野家さん

    野家さん)取材だけでなく自分の言葉で記事にすることで、自分以外の人にその想いを伝えられることの達成感も感じることができました。奨学金の記事を読んでくれた友達が、「こんな奨学金あるんだね」「スーパーのバイトって意外とアリだね!?」と率直な感想をくれて。自分が書いた文章で誰かが何かを感じ取っている、ということが嬉しかったです!

     

    「インターン=就活のため」というイメージがあるけれど、大学2年生という早いうちにこのような経験ができたことで自己分析にもなったし、貴重な経験ができて楽しいし、いいこと尽くしでした。自分が将来働く時の大切にしたい価値観もいくつか見えてきたのですが、だれかの幸せの創造に携われたらいいなと思ったので、就活の軸の一つは「幸せ」になるだろうと、確信を持ちました。このインターンは時間がある1、2年生にこそおすすめしたいです!

    ーーーーー1つの記事を2人ペアで書くというスタイルだった今回の記事執筆。コープさっぽろのでのアルバイト就労が条件となる「コープさっぽろ大学育英奨学金」がテーマの記事では、担当だった野家さん・谷さんからの「実際にアルバイトをしているメンバーを集めて座談会をやりたい!」というアイディア発信から座談会形式のインタビューが実現しました。これをきっかけに今後もコープサイクル内で「座談会」スタイルの記事が増えていきそうです。

     

    ▶︎【大学生の座談会!アルバイトをすると奨学金がもらえるって本当?】の記事はこちらから

    「伝える」ために必要な「書く」以外のこと

    ーーーーーこのインターン活動の中でも特に「執筆」というところに興味を持ってくれていたのが山本さんでした。記事を書いてみて、どうでしたか?

     

    山本さん)はい!もともと読書も文章を書くことも大好きで、それを仕事にできたらなとぼんやり思っていたので勇気を出して応募しました。取材や記事を書くという経験はなかったので、自分が伝えたいことの軸をブラさずに書くことがとても難しかったです。

    特に2記事目で取り組んだ「1DAY インターンシップ」の密着記事の時は、実際の1日の流れが細かく、どの場面をどのくらいの分量で書けばいいのだろうと悩みました。最終的には私自身とても興味のある「インターンシップ」という題材だったこともあり、「学生目線で書く」という目標に対しても一番真正面から取り組めたなと思います。

     

     

     

    もうひとつ難しかったのは「取材」です。1記事目の時は緊張してほとんど口を開くことができず、自分自身に悔いが残っていました。

    いつも大緊張しながらも必死に取材を頑張ってきた山本さん

     

    ーーーーー売り場にいる方に突撃するスタイルだったもんね。心細そうな背中を見て「頑張れ!」と念じてたことを憶えています。でも、2回目、3回目と回数を重ねていくなかで少しずつできるようになったよね!

     

    山本さん)はい。最初の経験から「取材をしに来ている」という意識と「声をかける勇気」持つことが大切だなと気づくことができたからだと思います。最後の取材の時が一番、聞きたいことを慌てずに聞けた感覚がありました。ただ、もう少し聞き方に工夫ができたかもなと思っていて、「相手が返答しやすい聞き方」の大切さにも気づくことができました。

    またそれ以外にも、取材前の情報収集、取材、記事の執筆、修正、記事以外の企画アイデア出しなど、すべての経験が学びになったなと感じています!

    ーーーーー自分たちが伝えたいことを「伝える」ためにはどうしたら良いか。文章はもちろん大切だけれど、記事の構成や写真など「伝える」を担うのは言葉だけではないということに、みんな一生懸命に向き合い続けてくれていました。記事をわかりやすくする記事冒頭の「寸劇」も学生たちの工夫なので要チェックです!

     

    ▶︎【学生と企業をつなぐ「合同企業インターンシップ」の秘密を解明!】の記事はこちらから

    学生生活だけではなかなか関われない「働いている人」との繋がり

    ーーーーー山本さんとは対照的に、「記事の執筆」だけでなく私たちが取り組んでいる「ブランディング」に強く興味を持って応募してくれたのが川井さんでしたね。

     

    川井さん)はい!大学ではデザインや絵画を学んでいますが、「社会貢献」や「言葉」に元々興味がありました。また、将来デザイナー職に就きたいと考えていたこともあり、さまざまな人と関わりながら撮影や取材、原稿執筆などデザインをしていく上で重要なブランディングの要素を学べるというのに惹かれて応募しました。

     

     

    ーーーーー実際にインターンをやってみて、どうでしたか?

     

    「先入観を捨てて、まずは現場をよく知り、しっかり情報をキャッチした上でわかりやすい文章を書いて伝える」というのが目標のひとつでした。しっかり下調べをしながらも先入観なく素直に情報を取り入れられたなと思います。取材の準備や、当日は録音をして取材に集中し後日聞き直すこと、振り返りは終わってすぐの新鮮なうちすることの大切さなども学びました。

    記事にする際、「どう表現すれば伝わりやすくなるか」という点に苦戦しましたが、伝えたいことは言葉にできたかなと思います。

    川井さん)またPATTERN PLANNINGとNEW,inc.のみなさんが働いている同じ空間でインターン活動をさせていただいたことも貴重な経験になりました。ひとつひとつの仕事が、どのように打ち合わせを重ねて進んでいくのかなど、1日3時間という短い時間の中でも学ぶことがとても多かったです。

     

    取材やライティングはもちろん、日々の社内の様子もとても新鮮で、さまざまな大人の方と関わることができたのが、自分の成長に繋がったと感じています。

    PATTERN PLANNINGのいろんな仕事に興味を持ち、積極的に聞いたり見たりしてくれていた川井さん

    ーーーーー知らないことや初めてのことだらけの日々の中で「〇〇を学んだ!」と胸を張って言えるのは、素敵なことです。メンバー全員が、知識や経験を全力で吸収しようとする前向きな姿勢だったからこそ、この長期のインターンシップを乗り切ることができたのだと思います。

     

    ▶︎ホクト株式会社の方にインタビューをした【食べる・たいせつ・フェスティバルに行ってみた】の記事はこちらから

    社会人になる前に知れた「働く」のリアル

    ーーーーー今回のメンバーの中で最年長の4年生。社会貢献活動についての知識や意見も豊富で、ライティングの経験もあった谷さんにとって、このインターンを通して、どんなことを感じましたか?

    谷さん)最初はライティングのハウツーを知りたいという気持ちがメインでしたが、それ以上に社会人として、人として「どう仕事をするのか」「どう人と協働していくのか」そして「どう未来をつくっていくのか」、そんなもっと大切なことを知り、感じることができました。

     

    谷さなん)はじめは、このインターン活動の目標のひとつに「他者と協働するときの自分のスタンスを模索する。逃げずに向きあう!」ということを掲げていました。ですが、この活動を通してスタンスどうこうではなく、「誰にとってもわかりやすいこと」「相手への配慮」「実現したい未来を思い描き、信じること」この3つができる人間になりたいと思うようになりました。

    谷さん)週1出社させていただけたことも、とても良い経験になりました。オフィスではどんなコミュニケーションが行われているのか。声のかけ方ひとつひとつから、社会人として、人として大切なことを学べたと思います。

    また、インターンメンバーは違う大学に通っていて、趣味やバイトもバラバラ。それぞれ個性豊かでした。同じ大学やコミュニティの人だと考え方が似てしまったりするので、いろんな人が集まることで刺激があっておもしろいなと感じました。今後もインターンシップがあるなら、そんな多様なメンバーが集まる場になったらいいなと思います。

    元から大好きだったというコープさっぽろの「玉子焼き」の秘密を追う取材もできました

    ーーーーー出勤日に書く日報で、いつも「協働すること」の難しさに触れていた谷さん。それでも前向きに取り組み続け、このインターン期間を通して「協働」に対する自分なりの価値観を築けたことが、春からの社会人生活のスタートに、少しでも力になっていたらいいなと思います。

     

    ▶︎【コープさっぽろの「玉子焼き」の分厚さの秘密は〇〇だった!?アレンジメニューもご紹介!】 の記事はこちらから

    COOPの「C」ポーズで記念写真

    毎週「おはようございます!」と元気に出社してくれた学生たち。悩みながらも必死に記事づくりに励む姿に、事務所全体が刺激をもらっていました。

    春からは、社会人になったり就職活動が本格化したり、今まで以上に専門的な授業がはじまったりと、4人それぞれの道を歩むことになります。ここでの経験をひとつの自信として、楽しく歩んでいってほしいなと思います。

     

    また学生たちと話すなかで、「社会人になる前に社会に触れることの大切さ」を改めて感じました。実際に働いてみなくては見えない「働くことへの自分の価値観」や「大切にしたいこと」について、社会に出る前に少しでも考えることができる環境づくりは、より良い社会人生活を送るためにも、誰にとっても必要となってくると思います。

     

    私たちだけではまだまだできることに限りはありますが、今後も少しずつでもそんな機会や環境をつくれるよう、行動にできたらと思います。

    CREDIT

    執筆・編集:勝野美玖

    撮影:赤坂若菜・勝野美玖

    Copyright © pattern planning,Co.,Ltd.
    All Rights Reserved.
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